歴史・沿革

正元元年(1259年)の開山より760年――

時を遡り、世は平治の乱から治承・寿永の乱と続く戦乱の時代「鎌倉」。

ここ魚沼の山間で760年と悠久の時にわたり、多くの人々の祈りとともに歴史を紡いできた当山宝蔵寺

当山の成り立ちと歴史についてご紹介します。

宝蔵寺の主な出来事

宝蔵寺年表
  • 正元元年
    (1259年)
    北条時頼公の命により僧了浄が開山

  • 正徳元年
    (1711年)
    火災により本堂や古文書など文化財のほとんどが消失
  • 寛政12年
    (1800年)
    大雨による洪水で水害に見舞われる
  • 文化9年
    (1812年)
    本堂再建工事が起工される
  • 文政元年
    (1818年)
    現在の本堂が完成し棟上式を行う
  • 天保5年
    (1834年)
    水害対策として川廻し(背替)の大工事が行われる
  • 安政5年
    (1858年)
    宗祖法然上人650年忌を祈念し鐘楼門を改築する
  • 昭和16年
    (1941年)
    大戦時の国命に従い梵鐘や仏の多くが供出される
  • 昭和55年
    (1980年)
    檀信徒一同より現在の梵鐘が寄贈される
  • 平成16年
    (2004年)
    中越地震により倒壊危機などの被害を被る
  • 平成29年
    (2018年)
    庫裏および本堂をバリアフリーに改築する
  • 令和2年
    (2020年)
    鐘楼門の老朽化対策と耐震施工を行う

伝来記

 第40世頓誉上人により編纂された口伝伝説です。上述の通り当寺は不幸にも正徳元年(1711年)の火災により歴証の多くを失い、由緒、因縁、歴史の文献ががほとんど残されていません。そのため当時の歴史は史実的に不確かな部分も多く、およそ口術による伝承のみが後世に繋がる唯一のものであったといえます。

 「伝来記」は後山・佐藤清氏により口語訳され、昭和49年「宝蔵寺近世史」に付文として掲載されたものです。伝説として先達が残したものを後世に受け継いで残すことが今の時代を生きる私たちの役目であると考え、原文そのままに記載させていただきます(一部現代語訳)。

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