Q&A
A.「阿弥陀様に私はすべてをお任せいたします」という意味です。
古代インド語を中国の僧が音写したものです。
「南無」は「ナマス」の音写で、意味は「帰依する」です。
「阿弥陀仏」は「アミターバ(=計り知れない光)」と「アミターユス(=永遠の命)」に由来します。
つまり西方極楽浄土におられる阿弥陀如来という仏さまのことを意味します。
音写とは当て字ですから、漢字そのものに意味があるのではなく、
その「音」に大切な意味を言霊として込められたものといえます。
A.名を呼ぶことで阿弥陀仏が救いの手を差し向けてくれるからです。
お念仏つまり「南無阿弥陀仏」は「阿弥陀仏に帰依します」という意味で「帰依する」とは「信じ全てお任せする」と訳すことができます。
経典において阿弥陀様は、自分の名前を呼ぶ者がいたなら必ず西方極楽浄土へ導くと説かれています。ですから、お称えするときは「極楽にいる先祖をどうぞよろしくお願いします」「そして今を生きる私たちをどうか守り、お導きください」というお気持ちで声に出してお称えいただきたく思います。
A.決まりはありません。大切なのは「どういう心でその行動をするか」に尽きます。
浄土宗では、お焼香の数に決まりはありませんが、通常は1回、2回、3回のどれかである場合が多いです。
3回なら、仏・法・僧の三宝に供養するという意味
2回なら、身を清め、心を静めるという意味
1回ならば、真心をこめて一心に行うという意味があると言われます。
心をこめてお焼香をしていただければ、何回でも構いません。
これはお線香を手向ける際にも同様です。
A.ご先祖さまを供養し、崇拝するためです。
お釈迦様が亡くなられた時、ストゥーパと呼ばれる塔を建ててこれを崇拝の対象としていた時代がありました。その後、ストゥーパが仏教と共に中国に伝わり、そのまま中国語に音写されて、「卒塔婆(そとば)」と書かれました。
日本でも先祖供養のために、さまざまな様式の塔が建てられ供養を行っていた時代がありました(法隆寺の五重塔など)。それが次第に簡略化され、板で作られた今の塔婆へと変化したというわけです。 塔婆を建てるということは、故人をそれだけ深く思い、大切に思っている気持を表すといえるでしょう。
A.生きている私たちから、亡き方への「追善供養」を行うためです。
法事とは、亡くなられた方が49日や百ケ日を過ぎた後の、1周忌、3回忌、7回忌、13回忌・・・といった機会に、 西方極楽浄土にいらっしゃる亡き方が仏様として成仏できるよう、こちら側の生きている私たちが応援し、また私達を見守り導いて下さるよう願うものです。
どのように願うかというと、私たちが積んだ「善い行い=功徳」を亡き方に対して「回わし向け=回向」ます。言い方を変えると「功徳のおすそわけ」をするということです。このことを「追善供養」といいます。 もちろん浄土宗の教えでは、心をこめて「南無阿弥陀仏」とお念仏を称えることが最高の功徳であり、追善供養になります。
そして法事を行うことで亡き大切な方やご先祖様とのつながりをあらためて感じる。つまり「亡き方を思う」ということは、つながりの中で生きる「自らを思う」ということにもつながります。
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