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令和2年度 堀之内地区 戦没者供養

9月1日、当山にて「令和2年度 堀之内地区 戦没者供養」が開催されました。

当地区のご遺族の方々およそ20名がお参りくださいました。9月を迎えてもなお残る厳しい暑さのなか、感染症対策でのマスク着用にご協力いただきありがとうございました。

80名を超える多くの御霊の慰霊を行い、みなさまからお焼香とお念仏によるご供養を頂きました。

読経後の法話では住職より”人と人はつながりのなかで大切なことを伝えていく”ことを仏教者の目線を通してお伝えいたしました。人が花を綺麗と感じることが出来るのは、誰かが花は美しいと教えてくれたからに他なりません。同じように、戦争の悲しさや悲惨さはこれからも伝え残していかなければならないことです。

今年で終戦から75年を迎え、戦争体験を記憶に残す世代の高齢化が進んでいます。そのそれぞれに、つないできた戦没者含む尊い命があって、そしてまた、今を生きる命があること。話し方からご飯の食べ方といった幼い時分に学んだ習慣から、子を持ち我が親の大変さに思いを馳せるまで、すべて人が命をつなぐなかで伝え、伝えられてこと。こうして慰霊を行い、過去を振り返り先人に敬意を払うことで、却っては自らの未来の人生の糧にしていくことができるのでしょう。

”戦後”とは日本人にとって太平洋戦争以降ということを意味します。しかし、他国に目を向ければ幾多の戦争が起こり、いまなおその戦火に苦しんでいる国もあります。日本が”戦後”と呼べるのは、その多くの犠牲に敬意を払い、戦争の悲惨さを反省し、なお平和を享受してきたからに他なりません。平和の構築とその現状については様々な立場があって、いろいろな考え方があるでしょうが、戦後75年が経たことは紛れもない事実であり、この平和がこれからの世代にも続いていくことを願っています。

合掌

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